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2009年12月06日(日)

 みんなで大きなブルーシートに思い思いのものを書いている。最初、使っていいのは黒マッキーだけと言われたけど、次第に何いろでもかまわないことになっていた。姉が左端に私たちの名前を書く。私はそれを恥ずかしく思い、姉が見張り番に立ったときに塗りつぶしてしまった


2009年12月07日(月)

 団地の住人になっている。隣の部屋には小説家が住んでいるというけれど、その人がもう何年も部屋から出ていない。私たちはその部屋の扉を叩くことを日課にしている。ときどきノックが返ってくる。
 ある日両親から封筒を渡されて、それを携えて隣の部屋の戸をノックする。返事はない。困り果てて自分たちの部屋に戻ろうとするが、扉が開かない。ノックする。返事はない。


2009年12月09日(水)

 コンクリートがむき出しの廃墟みたいなその部屋には天井まである大きな本棚があって、その前に立っている。本は一冊も入っていない。代わりに草が生えている。草の隙間から外が透けて見える。街だ。雨合羽を来た人びとが行き交っている。青、緑、白。向かいの建物も透けて見える。コンクリートの建物。同じような本棚がある。その本棚を通して向かいの室内も見える。赤い服の女の子がいる。赤? 浮いて見える、と思ったら突然女の子の顔が膨張して、はっきりと見える両目と目が合った。
 逃げなくては。


2009年12月10日(木)

 高校で授業を受けていたら出席番号が最後の人から招集される。まず市電に乗り、山まで行く。山道には行列ができている。行列に従って歩いて行くとトンネルがある。足首くらいまで水が溜まっている。5分に一回くらいザアッと天井から雨が降る。
 すぐに私の番が来る。
 水泳の前のシャワーに似てるって思いながら雨に降られ終えると、トンネルの中にはさらにトンネルがある。<2>と書いてある。水のつまった細いトンネル。入り口を通り抜けると、すぐに開けた場所に出る。でも全部水だ。白色のメリーゴーランドがゆっくりと回っている。左奥を見ると<3>とある扉を見つけた。出口だろう。周りを見るときらきらしたものが散らばっている。罠だ、と思う。息が続かなくなる前に、早く。右眼できらきらしたものを見送って、扉の方に向かう。天井を見るとひたすらの青の中に、金の網と白い人びとが浮いている。
 扉を抜けると小学校の校庭がある。でも全部水だ。でも呼吸ができる。吸うときは違和感がない。吐くときは泡になって上って行く呼気。私は泳いで緑色のうんていの場所に行く。友だちがニコニコとしている。声をかけると、違う子どもになって再び最初のトンネルの前にいる。
 子どもは水が怖いと泣くので、大きなおとなに怒られる。すると吹奏楽部員たちはみんなまとめてコンクールの後の状態。階段状に置かれた長椅子に並んで待っている。撮るよーと写真屋のおじさんが言う。
 私たち吹部員は「かーいさーん」って言って両手を挙げて、駆け出す。


2009年12月11日(金) 1

 小学校に行ってみたら運動会。その時間は低学年の女の子たちがダンスをしていた。みんなステッキを持っている。ステッキの先に大きなお花を付けた子が半数、あとの子のステッキには、人形の頭が付いている。かわいくない人形に当たった子はかわいそうだなと思いながら見る。


2009年12月11日(金) 2

 エフの音がケイの音と同じ世界だ。だから本当はイニシャルケイ・エフの後輩が、ケイ・ケイって呼ばれていて変。あと、西友に買い出しに行ったら、冷凍肉団子がなくて焦る。


2009年12月11日(金) 3

 なにかのデザインをする学内バイトがあって、姉と一緒にそのソフトの使い方を練習する。まずは姉。画面上にデフォルメされた女の子と男の子が居て、服に模様を書き込めたりするのだけれど、雨とか降るし、よくわかんないまま時間切れて、次はやってとマウスを渡される。いざパソコンの前に座ると、ケータイが鳴るのでそっちの相手をする。