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2010年06月07日(月)

 牛乳を買って倉庫に向かう。道には曲がり角がいっぱいあって角ごとに立っている友だちにお疲れさまと言いながら進む。倉庫は白い部屋だ。息を止めて中に入る。奥に進んで昨日の牛乳の隣に今日の牛乳を置く。ずっと奥にはパックがずぶずぶになった昔の牛乳などがある。


2010年06月08日(火)

 長い廊下、五十センチおきくらいに天井から腕が垂れていて、 ごうんごうんと動くその腕にぶら下がって私たちは移動する。五限は他の教棟に行かなければならん。建物間の移動は、空中ブランコのように行う。無事移動を終えると、英語の授業だ。
英語かあ。


2010年06月09日(水)

 超能力バトルです。


2010年06月10日(木)

「本屋に行くと全部タイトルが逆になってる夢を見た」と友だちが言う。
「足の裏の皮をはがす夢を見た」ともう一人が言う。
「血が出たでしょう」と私が訊く。
「ちょっと出たよ、赤かった」
「それで、タイトルが逆っていうのは」
「ええと、キノの旅がキノの部屋だったり」


2010年06月11日(金)

 部屋の中心にはピアノと横に置かれたコントラバスがある。壁に沿って部屋を囲むような水槽があり、中にはさまざまな魚が泳ぐ。私たちはおおむね制服だ。懐かしい話をしながら魚に餌をやる。魚と楽器の弦は同期してるので、餌を得た魚たちの音楽が流れている。
 そろそろ時間と母が言う。
 私たちは制服を整えてもらい、裸足で外に出る。白い階段を降りていく。途中で何人もこぼれ落ちていった。私が落ちるのも横目で見た。階段を降りきると田園風景が広がる。細い足をどろどろにして、私たちは老いて痩せた子どもたち。新郎新婦の到着を待つ。


2010年06月12日(土) 小説風バージョン

 観覧車は白かった。ぜんぶの箱が白かったし骨も座席も白色だった。ときどき強い風がふいて箱はくるくるまわった。なかの人もくるくるする。その様子を横から見ていた。同じく観察する側の女の子が、やっぱり全部白いってのがいけないよね、と言う。観察される側の人びとはまだくるくるを続けていた。死んでしまうと思った。でもみんな笑顔で手を振ってくれている。先生に言ってくるねと山に向かう。途中で左膝が痛くなったけれど、走った。走れなくなったらベッドに横たわる。隣で友だちが、そろそろ洗濯していいかいと問うてくる。