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2010年09月01日(水)

 友だちは読書。私は水を張ったお皿の上で紙製のコーヒーカップを回している。「この本の中の偉い人の台詞にさあ、私は民衆のように、人生を生きてはいない、ってあるんだけど、民衆って人生を生きていないのかなあ」と友だちは納得のいかない様子で言う。


2010年09月02日(木)

 ふるい友だちが遊びに来たのでみんなで観光にと東京タワーに上る。最上階まで行くと光る輪っかがあって、それに入るとタワーのてっぺんの上に浮かぶ透明な球体の中に転送してもらえる。往復で600円。球体からはすごいものが見えると有名で、私は東京に雪が降るのを見た。友だちはオレンジの水に沈む東京を見たって言った。転送するときに自分たちが一瞬消えるのが不安だった。


2010年09月03日(金)

 まず最初に小さな洋館がある。洋館は半透明で内側はぼんやり光っている。影が動くので中に人がいるってわかる。でも館に入ったりはしない。脇の坂道を上って、広場に行く。広場の真ん中には大きな木が生えている。木に向かって石を投げ、投げた石が落ちてこなかったら吉。


2010年09月04日(土)

 女の子が吐き出した大きな蝶は毒を持ってるはずだったけどそうならなかった。蝶は触れればふかふかのぬいぐるみに変わった。悪い人たちはこんなはずではなかったと女の子を改めようとしだす。私たちは今のままの女の子を守らなければならない。かき氷の作り方にも気を配る。


2010年09月05日(日)

 隠した小銭を回収するために姉よりもはやく部屋を出た。教室の窓から覗くと下を歩く姉が見える。姉はゆっくり上を向いた。でもこれが私だとバレていない。私の小銭は消えていてもっと量の多い小銭があったので届け出ようと思う。教室の幽霊のせいで電気がなかなか消せない。やっと電気が消せたと思ったらどの教室も消灯だから真っ暗になる。シューズの白さだけがたよりだ。廊下をぺたぺた音を立てながら歩いて寝室に移動。姉たちは狂人の作った物語の章立てについて話し合っていてついていけない。ベッドに潜り込むと青い畦道が見えるので行く。畦道はどこにも続いていない。一面田んぼでどの方向にも地平線がある。民家が一軒だけあって、わざとらしく果物のなる木を生やしている。向こうからはみんなが音楽を流しながらやってくる。みんな民家に入るので私もそうする。音楽をどう売るかの会議をする。


2010年09月07日(火)

 「室」と「込」の字がとても似ていて「美術室は込み入っている」がおもしろい感じになっている世界の夢を見て、その部分しか覚えてないのを悔しがりながら夢日記を書く。教授の著書を買ったら乱丁がひどくて、はじめての乱丁本だったから一生の宝と思う。