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2012年02月01日(水) 1

 ひとの少ない電車だった。友だちと一緒に乗っていたけどみんな自分の駅で降りてしまい、ひとりになってしまった。交わした会話の楽しい部分を反復しながらうとうとしてると目の前のつり革におばあさんがぶら下がっている。車内にはその老婆も含めて人間は6人しかいない。空席に座らないのかなあと思ったけどもしかしたらこれは夢だし本当は私に見えないだけで満席の電車なのかもしれない。私は老婆に席を譲った。目の前に立たれるのにうんざりしていた。離れて銀の手すりにもたれていると、老婆が座席に新聞を広げ横になるのが見えた。新聞に顔をこすりつけるようにしてうつぶせになっている。近づいて大丈夫ですかと声をかける。他の乗客は知らんぷりだ。老婆は私の声を無視し、新聞に顔をおしつけ新聞紙を舐めているのだった。文字はどんどん薄くなっていった。気味が悪くて下車し、そこから歩いて帰る。


2012年02月01日(水) 2 メモ

 靴を入れ換えるいたずら、おもしろい髪飾り、小鳥を捕まえるくじゃく、くじゃく小鳥を食べられない、逃げる小鳥、私が指を差し出しても無視、親子が17アイスを差し出すと食べる、凍ったくじゃくの首を落とす親子。


2012年02月02日(木)

 高速道路に入ってしばらくすると道路がなくなっていて車は空を飛び始めている。なにこれ怖いと思ったけど、すぐに車は空を飛ぶものだということを思い出した。でも怖いものは怖いから東京に戻ったら先輩に車がどうやって飛ぶのか仕組みを訊こう。
 着陸したら姉と母は版画教室に向かう。私と父は観光用の地下鉄に乗りに行く。地下鉄には友だちもたくさん乗っていた。途中駅名のない駅に停まる。ここは刑務所の駅で出所者がいるときだけ停車するんよと友だちが教えてくれる。海底トンネルも通る。海の生き物のくさみが車内にもにおう。窓の外には魚たちが泳ぐ。でもいるのは淡水魚ばかりだから、外の海が直接見えているのではない。でも魚を知らない友だちなんかはすごい海だとはしゃいでいて、私もそれに付き合う。地下鉄はやがて止まって座席が全部床下に沈んで、トンネルみたいになった地下鉄の車内を長いこと歩いて地上に出た。


2012年02月04日(土)

 見た。


2012年02月08日(水) メモ

 恐竜の絵を描く係の女の子。


2012年02月09日(木)

 金縛りにあって幻聴がする。左耳には女の子が泣いたり叫んだりする声がきこえてて、右耳にはおっさんがラップ調で別に韻を踏んだりせずに眠いってことを伝えてきてて、なんだかとても面白いんだけど金縛りだから笑うことができない。毛布がずり落ちて寒いけど直せない。電気は消してる部屋だけどいろんなものが金色に光っていた。母が鍋物をつくる音がする。金縛りでなくて金縛りにあっている夢なんだなあと気づく。気づくととたんに動ける体だ。毛布を定位置に直して、おっさんのおもしろい歌をちゃんと記憶するために頭の中で何回も唱える。