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2010年03月09日(火)

 私たち人間班はひとりひとつ蛍光色の狐の人形を持ってうさぎ班の部屋を襲撃する。人形を投げつけて脅して、古語をしゃべる猿人間を奪おうという魂胆。でもうさぎ班は幽霊班と手を組んでいて、人間班はやすやすと捕まってしまう。捕まった私たちはうさぎ班と幽霊班に山分けされる。幽霊班は次はどこと手を組むかを相談している。うさぎ班はひとりひとつ蛍光色の猫の人形を持ってかえる班の部屋に向かう。照明の暗い大きな家で、各班は二部屋ずつ持っている。
 何かしないと死んでしまう気がする子どもたちだから、今日は襲撃ごっこだから明日は鍋ねと話す。


2010年03月10日(水)

 今までまだ似ているほうだと思っていた私たち姉妹だったけど、実は性別も違っていて顔も歩き方もまったく似てないって気づいた。写真やビデオを見ても知らないひとりと知っているひとりになっている。どちらが私かはわからない。


2010年03月11日(木)

 民家の廃墟になったところにスケッチハイクに行く。もとの持ち主だという人が現れて、ここはもうだめだ野生のオウムやらピエロやらたくさん出る、気をつけな、と言う。怖い。


2010年03月12日(金)

 レストランの大きな門が遠くに見える。前方にある銀の水飲み場もきっとレストランのだ。車を止める。水の溜まったところに半透明の蛙がいる。乳白色が透けていて、中に緑色の宇宙のある蛙。これ飼いたいなと友達が言う。この水変な味するし難しいんじゃないかなと私は言う。


2010年03月13日(土)

 久しぶりの友達に会う。昔のことを思い出しながら殴り倒したいほど腹がたつ(笑)と言ったらありがとうって抱き締められる。


2010年03月14日(日)

 学祭が近い。飼育小屋しか空いていないからそこで絵を描いている。研究員が白衣でうろうろしていて、邪魔にならないよう気を付けながら。作品は全部大きく、運ぶのに時間がかかる。一回目のチャイムで片付け、二回目で数人が校門に移動し、残りは作品を支える。三回目のチャイムが鳴ると、作品を支えている私たちは走り出す。大事なヒルたちを踏み潰さないよう、研究員をないがしろにしないよう、注意。校門のそばにいる数人が右、右、右、アちょいと左、とか叫んでいる。それに従って走る。校門を通りすぎても走る。捕まらないよう、走る。そういうことを繰り返し、学祭前日の夕方にはすべての作品を書き終わり、運び出し終わっている。私たちはほっとして、あんまり話したことない子のクロッキーとかをさやさや笑いながらめくっている。