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2010年11月29日(月)

 夜中に引っ越しの準備を進める。絨毯は床にぴったりとしていて、力を入れないとなかなかはがれない、はがしたら床がそのまま地面でびっくりする。人形たちも土に埋もれていて、食器たちもだ、発掘に必死になる。でも目覚まし時計がなったら時間切れで、もう行かなきゃ!
 家族ごとに大型タクシーに乗せられ海岸に沿って移動する。黒い海に白い魚の群れが透けている。明るくなってから学校に戻ると、すでに権力の所在が変わっていて、どの教室も荒れ果てている。廊下じゅうに立ち並ぶ屋台はどれもラーメンのにおいを漂わせている。


2010年11月30日(火)

 学校に行ったら校舎が焼けこげていて、生協は無事なようだから入るけど小学生向けの学習ノートしか売っていない。中庭に机が並べられていて学習意欲のある学生はそこで講義を受けるようだ。私もその中に加わる。新品のノートに落書きしていると隣の女の子に話しかけられる。それヘタリアですよねって女の子はしつこく言う。でもノートの落書きはもう私の絵ではないようになっていてどうにも判別つかない。教授のひとことで青空教室はどっとわくけれど丁度のりおくれた。
 私は席を立って図書館に向かう。
 白く灰の積もる図書館。英文書コーナーで本を選んでいた老人が悲鳴をあげるのでそちらに向かう。老人は大きなごきぶりがでたと言って少女のように慌てている。先生や図書委員たちが集まって謝罪し、終わると、本の掃除をしましょうという話になる。私もその中に加わる。木箱の中に眠る本たち。図書委員の子どもたちとおびえながら本を資料閲覧室まで運び、ページをめくって灰をはらい、表紙を布巾で磨く。木箱の底は黒くどろどろとしている。
 先生が私の名前を読んで、パソコンで絵を描きたいと言うお客がいるから説明してあげて、と頼まれる。お客は古いWindowsの画面に色マッキーでたくさんの円を描いている。私はペイントをたちあげて、これで円たちに背景がつけれますよ、と説明する。図書委員に招集がかかるので行くと、もう帰れないから保健室に泊まれという。保健室のカーテンはきれいな赤だったのに、もう違う。