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2011年02月06日(日)

 店内はオレンジの照明、天井からたくさんのTシャツが吊ってある。友だちに手伝ってもらって、ぷんぷんTシャツを写メる。姉にどの柄がいいかを訊ねるためだ。返事が来るのはたぶん明日なので、今日の店内で返信を待ったりはしない。友だちと歩いて温泉街を行く。友だちが走り出して橋の真ん中で止まる。どうしたんだろうと思って私も橋に行くと、友だちは別人のように大人っぽくなって恋人を待っている最中だった。私はなんも見なかったってふりをして橋を向こう岸まで渡って、姫の瑠璃という石に群がる人びとのひとりになる。


2011年02月07日(月)

 船が出る砂浜には頭のおかしい男がいつも座っていて、ノートに詩を書いてると言う。友だちがそのノートを盗ってきてしまう。ノートは白紙だった。たくさんの砂粒が挟まっていた。男はノートを探してさらに狂って、私たちはこっそりノートを返すか男を殺してしまうかしよう。


2011年02月09日(水)

 列車の客室は理科室のようになってて、八人が四人ずつに分かれて向かい合って座る大きなテーブル。私たちはそこに座らされて、ビーカーを渡され、透明な液体がシャリシャリになるまでかき混ぜ、シャリシャリしたらお湯を注ぎ、ゲル状にする。


2011年02月10日(木)

 魚に餌をやりに来てくれる大人が本の部屋にあるピアノに気づく。大人は鞄からロシアっぽい名前のひとの楽譜を取り出す。美しい装丁の楽譜。私の兄はそれを見て、六本指では弾けやしないと笑う。しかし大人は左右の手に三本ずつの手でじょうずに弾く。


2011年02月12日(土)

 友だちとCDを買いに行くけど途中で友だちは授賞式に呼ばれて、会場の河原に私もよんでくれる。行ってみると居場所がない。段ボール箱がたくさんならんでいて、投票してくださいと書いてあるけどなんなのかわからなかった。一つ開けてみるとしおれた子どもが入っている。子どもがついてくるので私は透明になったり空を飛んだりするけど、地上の子どもとどうにも目が合う。