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2011年05月11日(水)

 池からは長い舌が出ている。ヘビみたいにうねっている舌。大きいたらこといったふうに、つぶつぶの集合で、それが粘膜に包まれている。舌だってわかるのは先生がそう言うからだ。後輩が、これは食べれるんじゃないか、と言って長い舌を噛む。まずいと言ってすぐ吐き出す。後輩の口の中が舌の血で真っ赤で怖い。毒があるんじゃないかと誰かが言って、ちょっとしたパニックだ。
 湿地を出て色鉛筆を探す。
 至る所にシャワーがある。宗教的な儀式に使う人口の雨で、そのそばでは金色のスカートのお姉さんが踊っている。ときどきシャワーを浴びつつ進む。


2011年05月13日(金)

 みんなが住んでる家に毒を持って行く子どもがいるから阻止する。コルクで蓋をした小さい試験管に紫色の鉱物と赤い液体が入っている。それを子どもの手からもぎ取って投げる。試験管は隣の団地の柵を越え、向こう側の駐車場に落ちて割れた。子どももそれと同時に消える。
 へとへとになって家に入るとたくさんの蝶が飛んでいる。羽が広すぎて不格好な蝶。黒い縁に青緑色。蝶たちは襟のとこから私の服の中に入って背中で死んでいく。服の裾から、白いチューリップの花びら、イコール、蝶の死んだの、が何枚も出てくる。私は花びらをくっつけ花を作ろうとする。
 友だちのひとりがそろそろ授業だと言うから、みんなで走って38号館に向かう。木造の立派な校舎。重い扉を開けると舞台も客席もガラガラだ。知らない人が私たちに向かって大きく手を振っていて、私たちはそれを無視して席につく。漢字の宿題難しかったねと友だちが言う。私は宿題の存在なんて知らなかったしそのプリントも持っていないよ。机の中を必死に探すけどパンの袋しか出てこない。友だちのプリントを写すことにするけど、まっすぐの線が引けない。


2011年05月15日(日) メモ

 兄弟が同じ病気で死ぬ・手術・辞世の歌・「私を食べたひとを食べる会」。


2011年05月17日(火)

 それはただの計算ミスで、ひとりあたりの雀の数はそんなに少なくなかった。ほっとする。


2011年05月20日(金)

 会議室には猫は入れちゃいけないといわれるから、猫を持って屋敷を移動して、冷蔵庫のたくさんある部屋の、空っぽの食器棚の中に閉じ込めておくことにする。食器棚は広い。あめ玉をたくさん置いておく。でも会議をしているあいだに猫はいなくなってしまう。
 猫を探したいと思うけど、その次も会議がある。会議の内容はまったくわからなかった。遠いところにあるホワイトボードに司会の人がいっぱい絵を描いていた。途中で会議室の中に入って来た子どもたちの中に猫の変身したのがいる気がするけど、どの子がそうかはわからない。