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2011年05月01日(日)

 転校生が来る。掃除の時間だったから教室には教室掃除係しかいない。私は椅子を机の上に載せる作業をしつつ転校生に挨拶する。掃除当番表に転校生の名前があるのを見つけて、一階の廊下だよと説明する。一階の廊下掃除の係の私はそれを予感して教室まで転校生を迎えにいく。
 教室掃除の私と廊下掃除の私の目が入れ替わる。
 私は転校生といろんな話をしながら長い廊下を歩く。途中トイレからひどい臭いがして、ここの掃除当番はかわいそうだなあと言うと転校生が手伝ってあげたいと言うのでトイレ掃除を手伝う。天井も床も真っ黒く汚れている。吐き気を抑えながら掃除。そして掃除終了の音楽が鳴る。廊下は掃除できなかったね。もともと奇麗だからいいんだよ。転校生がトイレ掃除当番と仲良くなることもできたしよかったとも思った。だけど三階にもどる階段の、踊り場の窓から飛び降りてしまう転校生。
 音楽が速くなる
 この展開意味がよくわからないって本を閉じて友だちに返す。この転校生とトイレ掃除当番のマスクつけてた子は生き別れの姉妹で、本当は出会ってはいけなかったんだけど、云々、と友だちは説明する。


2011年05月03日(火)

 姉が忘れ物をしたというのでホールの鍵を貸してやる。私はそこの係だから鍵を持っているのだ。ホールに入る前に職員室に行っといたほうがいいんじゃないのと姉に注意する。でも職員室は、坂を降りて校舎の二階に入って一階まで降りて一番奥、だから、面倒くさい、と姉。じゃあ見つからんようにね、もし見つかって怒られたら鍵は妹のを勝手に盗みましたって言ってね。私は坂の入口で姉が戻るのを待つ。姉はたくさんの釣り竿を抱えて戻ってくる。釣り竿はお地蔵さんの近くに束ねて置かれた。ゲーム買ってから帰るから先に行っといてと姉。私は校舎を通り抜けて家に向かう。
 二股に分かれた道で、そういえば姉とは帰る家がちがうじゃん、と気づく。自分の家にはどう帰ればいいんだっけ。すると後ろから友だちたちが自転車で降りてきて、ああそうだ、それを追ったら着くだろう。
 ただいま。
 マンションの3階。トイレでがさがさ音がすると思ったらネズミがいる。少し戸を開けたら隙間から鼻先を出し、すごい勢いでトイレから出よう出ようとしているネズミ。私は戸を閉めようと必死になる。ネズミはとうとう扉を突き破るようにして廊下に出る。近くにあったビニール袋で捕獲する。でもすぐにこの袋も破られるだろう。ネズミの頭の部分をビニール越しに輪ゴムでしばる。それをまたビニール袋で包み、ハンカチで抑えて掴む。学校の裏の森に捨てよう。
 坂道を登る途中で両親と姉の住む家に寄る。姉は買ったばかりのゲームをしてる。『かぐや姫光度硬度』でしょう知ってる、みんなツイッターで言ってるから。テレビ画面の中に降るミサイル。
 ネズミ入りビニール袋を見せると、一緒に捨てに行くと姉。父が嬉しそうに、ゲームは進めとくからと言う。私と姉は二人で坂の上を目指す。途中でネズミはビニール袋を食い破って出てくる。毒を使えば良いのに、と姉が言う。そうだった、毒があった。どうせ殺して捨てるものね。固いネズミに注射器の針を刺すこと能わず、液を直接ネズミの目に垂らすことにする。真っ白いネズミのそこだけ黒々とした目。すぐにネズミは死んでしまう。それを森に埋めに行く。道中に立つ帽子の子どもが、それを土に埋めたら土も毒に侵されるのではと険しい顔。あの森はこれくらいの毒、浄化しちゃうから大丈夫だよ、と適当な返事


2011年05月05日(木)

 電車で帰ることにする。東京のみんなも連れて行く。みんなはじめて見る形式の電車にびっくりしている。最初の駅は木造の箱。客も駅員もたくさんいる。電車の車体を横に走るラインが点滅し始めたらそろそろ出発だ。乗り込もう。お弁当なんて持っていては駄目。飛ばされるから。レールは細い一本。車輪は斜体の中心にある。運転手さんとお客たちでバランスをとりつつ進む。線路のまわりはみどりの濃い低木の林が広がっている。電車を使わん人びとも林を行ったりはせず線路に沿って歩く。だからあの子ども轢かれるんじゃないかとか、ひやひやする。駅に着くごとにたくさんの人が下車する。乗車する人はあまりいない。最後の駅に私たちの団地がある。海の近く。ここからは下り坂だからだいぶ速いよ覚悟してねとみんなに説明する。みんなできゃあきゃあ言う。速い速い。止めて止めて。後ろの扉から添乗員さんがやってくる。添乗員さんは私たちに折り畳まれた長い棒をくれる。私を見て(私だけが地元の子で、それが添乗員さんにもわかるからだ)、そろそろレールが途切れます、と言う。ガタンと電車が揺れる。私たちはもらった棒を伸ばして窓から出して電車を支えて、虫の足みたいに動かす。船をこぐみたいに動かす。全員がバラバラの動きだ。車体とみんなで一匹の大ムカデの心地だ。そのうち車体は透明になって360度に広がる眺め。みんな歌い出している。中には窓から飛び降りて先頭で勇ましく旗を振り歩く者も出て、でもお前いいとことってんじゃねえよ、わいわい。団地の門に電車の頭が入ったあたりで停車。はしごで地面に降りる。添乗員さんが一番後ろで棒を伸ばして車体を支えている。運転手さんもそっちに移動する。二人で棒を動かして電車を進める。遠ざかって行く。私たちは手を振りながら歌って見送っている。


2011年05月07日(土)

 後輩の書いた小説を読むと林檎味のグミみたいな味と食感が広がって、最近は木の実入りのチョコみたいなざらざら感と甘みばっかりだったからたまにはこうこりこりとして爽やかなものもよいなあと思う。


2011年05月10日(火)

 町の煙突が燃え出して、そこは町の中心だったから、この町はもう駄目だ全部焼けてしまうっていう雰囲気。水の魔法が使える子どもと風の魔法が使える子どもが協力して町に冷たい水を流すけどすぐに子どもたち眠ってしまう。
 何度も目覚めては悔しくて泣く子ども。