2011年07月08日(金) メモ
バイクに乗る友だち、大きい鏡、占い用の熱帯魚。
2011年07月09日(土) １
肉を骨から剥いでいる。外側につかないように気をつけながら半透明のビニール袋に肉をいれる。賞味期限の切れた肉だ。火曜日のゴミの日に出す。火曜日までは冷凍庫で凍らしておくんだと姉に説明する。
2011年07月09日(土) ２
水槽の中の餌用の金魚を網で掬って麻の布に入れる。金魚は乾いて縮んで丸まって、イクラみたいになる。水槽に残ったのはもう餌にはできないくらい育った金魚。やっぱりさびしいと思って、乾いた金魚を水の中に戻すと、イクラのままで金魚に戻らず、他の魚が食べてしまう。
2011年07月10日(日) メモ
子どもたちでの集団生活、大人は悪者、裏切る子ども、メモを持って逃げる女の子、兄妹、ピンクのプラスチックでできたごきぶりを分厚くしたような虫。
2011年07月11日(月) １
学校に行くためのくすんだピンク色の手すりとくすんだ薄青緑色の階段でできた歩道橋がとても長くて、その上にはとても長い列ができている。学校からずっと続いていて、みんなマスクの無料配布を受けているらしい。私ももちろん列に加わる。友だちや姉と話をしながら順番を待つ。マスクなんて必要なのだろうかと思うけれど、もうこんなに待ってしまって、抜け出すにはいままでの時間が勿体なかった。
学校の手前の青い大きな河ではときどき水の流れが強くなるらしく、歩道橋のてっぺんからはときどき、浮き輪の子どもが流されて家まで引き戻されるのが、見えた。私たちは手すりにもたれながら話をする。あの流れていった子らはまた並び直すのだろうかと話した。並び直しはしないだろう。花畑や、森や、海岸や、いくべきところは他にもあるのだ、と話した。
2011年07月11日(月) ２
部品をひとつ落としてびっくりして後ずさったら、ちょうど、落とした部品を踏みつぶしてしまう。部品は割れて壊れて、少量の砂と小さな螺子たち歯車たち、透明な石が数個の集まりになる。私はしゃがんで右手の人差し指の腹で壊れた部品を吸い取って左手の掌に載せて、こなこなしてる、と思う。
父が呼ぶからそっちに行く。