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2011年07月01日(金)

 姉と相談し、本棚に残っているいくつかの本も売れそうなものは売ってしまうことにする。本たちはぜんぶ少しずつ砂っぽくなっているので白い布巾でふいてやる。あいだにネックレスなどはさんでいる本もあって、出てくるものがみんな懐かしい。父が、漫画も処分するから手伝ってほしいと言う。玄関に高く積まれた漫画の山から完結しているものを抜き出し外に停めてる軽トラに載せる。漫画の山がなくなると、父はいままで本で隠れていた靴箱をやっと開け、中の階段をのぼっていく。我が家って二階なんかがあったんだ、と驚きながらあとに続く。三階もあるようだった。木造の二階、三階。
 父が三階から二階へいくつかの壷とか歪んだかたちの皿をおろして、私たちはそれを一階に運ぶ。外で、石を投げて遠くの水で満ちたバケツに入れる遊び、をしている祖父母たちに、割れた壷と皿の欠片を進呈する。姉は軽トラの荷台に座って漫画を読んでいる。私もその隣に座る。
 その漫画にあるのは、三角関係の話だった。さいご主人公が駅を降りたとき、もう頭のおかしくなってしまったライバルの美女が、白い不織布をたくさん持って来ていて、主人公にばっとかぶせ、きれいな花嫁! と言って手を叩くところで、涙が出た。


2011年07月04日(月) 1

 友だちに恋人ができる。えーなんか寂しい、と思ってると友だちは彼氏と一緒に写った写真を何枚かくれて、燃やしたりしたいでしょ、と言う。私は受け取って持ち帰るけど燃やしたりせず、友だちの彼氏の顔に落書きをする。実家では新しい猫を飼い出すし、すごい日だと思う。


2011年07月04日(月) 2

 目を覚ますと5時だったけどまだ外は暗い。
 ベッドの二階で眠る姉を起こさないように窓を開ける。ベランダにはピンク、紫、青、水色、黄緑の布がひらひらと巻き付けてある。向かいのマンションの家々も、同じように虹色に布をひらめかせてる。電柱も街灯も街路樹も。ベランダの柵の向こう、地面に平行に、ベランダと同じ高さに、三角に突き出た板が浮いていて、子どもが三人腰掛けている。私はそっと窓から出て、その板に飛び移る。子どもたちは「もう昼の子どもが」とぼそぼそ言い、空中を歩いて遠くに行ってしまう。
 窓から部屋に戻る。姉はもう起きていて、部屋にある大きいチキンナゲットとかの揚げ物が入った段ボールを探っている。これいつからあるんだっけと訊くと、「誰も食べないんだもん、お正月くらいからだよ」と姉は答える。もう危ないんじゃないかと思ったけど見た目は奇麗なままだ。ふたりで臭いを嗅ぐ。
 電車に乗りながら誰か誘おうと思ってたけど誰を誘っていいかわからなかった。そうしてるうちにディズニーランドに到着する。雨だった。門の前で友だちに「ひとりディズニーランドひゃっはー」ってメール送ったら、「悲しいからまじでやめろよ」と返事がきて、まじ悲しかった


2011年07月06日(水)

 夜中にひとり部屋にいるとバイト先から電話があって、蛍が出たから来てみろと言う。蛍! 見たいと思ってあわてて駅に行く。終電が着いたところだった。
 ガラガラの車内。節電のためか天井には赤い豆電球が4個ほど点いてるだけで、窓ガラスには反射でたくさんの赤い光の点。なかなか高田馬場に到着しない。窓の外を見ても真っ暗で車内のわずかな灯りが揺れるのが見えるくらい、電車が進んでいるのかすらわからんかった。とりあえず車両を移動してみようと思う。隣の車両は無人、その向こうの車両には何人かの友だちがいて、空き缶つんで遊んでいる。


2011年07月07日(木) メモ

 スイーツビュッフェ、家族、逆光、記念写真、色紙、瓶の中の女の人、双子、班ごとに机があるる。