2011年09月25日(日)
机の小さい引き出しに宝石をいれて、穴のいっぱい空いたパレットの穴に琥珀色の樹脂をつめたもので蓋をして、側面には鳥と魚の絵を描いて、作品にする。
2011年09月26日(月) メモ
引き出しの中の展示、
1)水槽、足の生えた魚たち、
2)匂いのする花たち、小さいカプセル、
3)酢漬けの生き物の死体、
4)歯車たち。
2011年09月28日(水)
知人とコンビニに行く。台風のあとで道は荒れていて、倒木の上など渡って行く。目的のコンビニに着くとそこはほとんど本屋でびっくりする。エスカレーターで上に行きながら、下の本棚を指差して知人が二冊ぶんの書名を言う。知らなかったから知らないと答える。すると、みんなで課題本として読んで感想を言い合ったじゃないか、と言われ、覚えていない、不安になる。二階は雑誌のフロアだ。他では見ないような人間の大人の身長の半分くらいある判型の雑誌などたくさんある。虫の透明骨格標本の雑誌を見つけてぱらぱらめくる。
やがてみんな集まる。閉店が近くなって蛍の光が店内に流れ出す。みんなでぞろぞろ店を出る。まわりはほとんど廃墟だ。あちこちで猫の声がする。足下にいた爪ほどの大きさの子猫を拾う。でもすぐに風で飛ばされてしまった。テープで囲まれた区画には、もうずっと戦っているという二匹の巨大猫。
そのままみんなで歩いて海まで行く。私たちは釣りの道具を持っている。沖にはずっと舟が並んでいる。竿を遠くから投げたけどうまくいかずに(どれも舟の上に重りが落ちてしまうから)、舟の上をぴょんぴょん渡って海に近づいた。海はすごく透明で、遠くのほうはエメラルドグリーン、気持ち悪かった。偽物みたいだった。そのうち私の竿にも姉の竿にもひきがあった。マンボウが釣れる。姉のマンボウは青白くて大きい、私のマンボウは少し幅が狭い、ヒレに縞模様があるものだった。二匹とも穏やかに目を閉じていた。バケツに入れると縞マンボウは、むかし陸で暮らしていたときの話をはじめた。一緒に暮らしていたのはウサギだと言う。
2011年09月30日(金) メモ
空き地に石碑、並ぶ浴室、二台ピアノと合唱の練習、スーツケースを持って移動、スーツケースに乗る女の子、給水所、苔むしたコップ。