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2012年03月26日(月)

 お葬式に行く。渡された地図の両側に会場があって両方に行かなくちゃいけない。まず地図の読み方がわからなくて苦労する。442号線と443号線がキーだ。その位置で別のしっかりした地図と照らし合わせると、渡された地図もどんどん整理されて美しくなる。
 最初に私が地図の右側にある会場でのお葬式に、姉が逆方向のお葬式に行くことにする。姉は父の車に乗った。私は徒歩だ。会場に着くとたくさんのスケッチブックが置かれていて、みんなそれをめくって泣いていた。誰の葬式かわからなかったけど、絵を見ているとくらくらした。父母と姉が私を迎えに来て、ああこのひとたちは生きていると安心した。
 そして就活に向かわなければならない。携帯電話にはお祈りメールが来ているけれど、見覚えのない企業からで不気味だった。みんなで舗装されていない道を歩いていく。たんぽぽがあちこちに咲いている。
 古い校舎に到着する。校舎は地面から1メートルくらい浮いていた。地面と校舎の間で雨宿りする。校舎の中には布団屋さんがあって、そこで眠ろうとしたけど店の主人に怒られた。後輩たちも同じ作戦を立てていたようでしょんぼりとしていた。鞄屋さんのやらかい鞄を枕にした。


2012年03月27日(火) メモ

 三方向に家々、真ん中の家の中がゴミ捨て場、襲ってくる奥さんたちに「すごい包丁」で応戦、夕方に終電の海辺を走る路面電車、外の景色、たくさんの小さい太陽、島で祭りと花火、車道をゆくイルミネーション霊柩車、3000円で一日中操縦できる・どこに行ってもいいピンク色の小型飛行機。


2012年03月28日(水) メモ

 髪の長いお姉さんに従えられている、10時45分までの休憩時間、工作室で指輪をつくる友だち、友だちにペンギンのぬいぐるみを見せる、黒いくじらのぬいぐるみも見せたくて物置にとりにいくついでにトイレに行く、迷路、凍ったプール、知らないひとたちが合宿したりスケートしたりしている。


2012年03月29日(木)

 体育館の二階にはお布団がぎっしり敷いてある。そこにみんなで並んで歌いながら踊るけれど私は右腕の調子が悪くて困る。右手をあげたら左手をつかっておろしてやらないといけない。どんどんテンポがずれて、みんなが終わってからもしばらく歌い続けた。それで面接おわり。
 うちに帰る。階段をのぼっているとスーツの女性がうしろからすごい勢いでかけのぼってくるから道をゆずった。でも同じ階の住人なようで、あとからまた会う。同じ面接を受けた女の子だった。なぜか自分の部屋番号を知られたくなくて彼女がさきに部屋に入るのを待つ。


2012年03月30日(金) メモ

 図書館、バイクをまっすぐ走らせる練習。


2012年03月31日(土)

 久しぶりに行く水族館。まえに来たのは大学に入ってすぐくらいだったかなあと父母と話す。館内には田園に死すのサントラが流れている。だいぶさびれてしまっていて、いくつかの水槽には黒い布がかけてある。死んだ魚のにおいがしている。だんだん無言になって家族で進む。最後の広い部屋の真ん中には腰ほどの高さの青い水槽、壁沿いに熱帯魚屋みたいに四角い水槽がいくつも積み上げられている。真ん中の水槽には人喰いシイラが泳いでいて怖い。飼育員が三人食べられたと注意書きがある。シイラはときどき水槽からジャンプして空中で目が合う。