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2012年03月01日(木) 1

 あと一時間のところで家を出なければならないのに説明会ですと言ってやって来たスーツのひとたちが勝手に企業の説明をはじめてしまう。おとなしくきいてたら残り30分だからもう電車を使うしかない。でも友だちは電車のためのお金もないと言う。私のお金を貸そう。それで私のほうは魔法で飛べるものになって飛んで行こうと思ったけどなったのが蝙蝠で音の見方がわかんなくてうまく飛べない。私は別のひとになって壁にぶつかってばっかりの蝙蝠を捕まえる。捕まえた蝙蝠を窓から投げ落とす。ここは7階だけど地上は見えない。蝙蝠はたぶん落ちた。


2012年03月01日(木) 2

 友だちが作品集を出した。いろんな制作物がきれいな写真に撮られて本に収まっている。ものづくりができるカフェに集まって友だちの監督のもとクリスマスツリーを作る。カラフルなビーズと粘土で。店員さんに無理を言い小さいコップに苺ミルクとか抹茶ミルクをいれてもらう。


2012年03月02日(金) メモ

 外に出れない女の子の部屋にひとりずつ行く、一輪車、合宿、星空、林、最後の徒歩合戦のコースの途中にコンビニがあってみんなそれに入って勝負にならん、無地の透明なパッケージのミルクフランス、どう店の売上を伸ばすかの課題。


2012年03月03日(土)

 車線の多い道路の真ん中の砂地で蝉の鳴きまねをしながらごろごろしている女の子がいる。そういうノルマが課せられているらしい。私は友だちと三人で歩道をゆく。歩道は両側を白いガードレールに守られている。左手には道路、右手にはセイタカアワダチソウの群れ。
 セイタカワダチソウあふれる野原には黒や茶色が点々としていて、よく見たら犬のゾンビだ。怖いけれどゾンビはみんな鎖と杭で地面とつながれててこっちまで来れない。でも私たちは逃げた。逃げた先の木製の校舎は湿っている。ちょうど食事の時間だった。遅れたおかげで二割引だけど、遅れたせいで残り物ばかりだ。トレーを持って階段を降りるとピアスやイヤリングを売ってる商人に気づいて駆け寄る。ひとつぶ10円。蜘蛛のかたちのピアスを買った。花のかたちのイヤリングを買って友だちにあげた。


2012年03月06日(火)

 短歌の賞をもらう。40首応募するやつだった。夢だとわかっていたので、赤ペンがいっぱい入った状態で返ってきた原稿をよく見ながら、歌を覚えておこうと思った。詞書がいっぱいあった。締め切り当日にあわてて書いたので誤字だらけだ。それに数えると38首しかなかった。


2012年03月07日(水)

 ずっと音楽がなっててずっと右手も左手もひとと手をつないでリズムをとりながら前にばかり進んでいる。手をつなぐひとも私もどんどん違うひとになっていく。二人になって両手を繋ぎ合えば速度が増してすぐに老いて死ぬから最初からやり直す。鉄棒が遠くにある。