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2012年06月03日(日)

 白い建物が多い。広場にあるでかい看板の下のほうには入力欄があって、目的地の住所を書くと、そこまでの行き方がわかる。4−6と書く。表示された道順を写メっているとうしろに女の子がいることに気づく。女の子は「10番地に行きたいのですが」と私に言う。私は看板に訊けばいいと教える。女の子は私のほうをじっと見るばかりなので、私が代わりに看板にその住所を入力する。看板に変化はない。つまりここがその目的の場所だということ。やっぱりそうなんですねと女の子は言って、後ろを向き、そこにある白い柵に囲まれた町を見つめている。女の子の横に立つ。
 柵の内側では、白い鋭角の屋根、水色やピンク、黄緑色の壁を持った、同じタイプの家々が整然と立っている。気味の悪い町でしょうあなたもこれを見に来たんでしょうと女の子。違うと私は返事をする。なんでここに来たのかわからなかった。柵の中には大きい白い観覧車もある。観覧車は強い風にあおられるように、すごい勢いで回っていた。目眩がした。女の子が町について語り出すのを無視して、土産物のたくさん売っている通りに行った。
 通りでは、母と母の友だち、母の友だちの子どもが私を待っていた。私は小さい女の子だった。イースターの飾りを選ぶ。母親たちは真面目な美しい飾り物を検討している。私たち子どもは、おもしろくてかわいい鳥の置物などを見ている。手をつないで、子どもだけで、人ごみをかき分けどんどん進んで行ってしまう。大学生の私は心配な気持ちでそれを見ていた。
 夜行バスの集合時間が近づいていた。
 まず雨の中をコントラバスを抱えて走り、楽器たちを教室に寝かせたら、端末室にみんなで行って、片っ端からパソコンの電源を落とす。猫がうろついているから捕まえて庭に出す。ようやくバスに乗り込むと、連絡の途絶えていた友だちが平気な顔で座席にいて、ほっとする。


2012年06月06日(水) メモ

 スーパー、まどマギグッズ、地震、逃げて田んぼに行く、豪華なケーキセット、地震、電車、線路が剥がれる、まわる部屋。


2012年06月08日(金)

 先輩の歌集のタイトルが予定より長くなって文字でいっぱいの表紙。部屋には本が増えすぎて冷蔵庫にも入れていることを姉に笑われる。


2012年06月12日(火)

 空き地にたくさんの瓶が埋まっているのが発見された。爆発させるらしいのでみんなで見物に行く。空き地に大きな穴が掘られていてそこにたくさんの空色の瓶。穴にまず消防車が水を注ぐ。それから割烹着の主婦たちが古いフライパンとかを投げ入れる。水の中で瓶がゆっくり爆発する。最初はイルミネーションみたいに青と水色にキラキラしていたのだけれど、だんだん水が減って、火柱があがった。それもおさまると大人たちは中身の減った穴のなかに古いフィルムやテレビを捨てて行く。私たちは次の目的地に向かうので、それからのことを知らない。


2012年06月14日(木)

 武器庫には本棚があって、本のページのあいだには魚を揚げてぺっちゃんこにしたものがはさまっている。それが武器らしい。みんな気軽に武器を決めてしまった。私はどの魚にも思い入れがある気がして、みんなに「ちょっと待って」を何回も言った。