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2012年07月26日(木)

 みんなでトランプしてたらだんだん人数が多くなって、会議用のでかい机をぐるりといっぱいに囲む人々に、一枚一枚トランプを配るのだけど、そのころにはもう楽しくなくて、誰かやめようって言い出せよって思っている。


2012年07月27日(金)

 団地のひと部屋を使った白い四角い小さな映画館でバイトしている。近くの踏み切りの前で黄色い旗を持って待って、ひとが集まったら影絵みたいに行進して映画館に行く。館内にはピカチュウ、アンパンマン、マリオ、ドラえもんの人形が並んでいて、みんなでそれで遊ぶ。


2012年07月30日(月)

 二人で教室のモップがけをしている。教室の真ん中に水の入った銀のバケツをおいて、ずぶずぶのモップで端から端まで磨いていく。去年の今頃なに考えていたかって話題になって、去年の一週間後くらいに地震があったのだなあと思った。床に新聞紙がこびりついていた。しゃがんで新聞紙を爪でかりかりやっていると、監視の子が遊ばないでくださいと言いに来る。私が剥がし終えた新聞を渡すと、わーありがとうございます、とその子は言う。そしてその子は椿の束を持って去る。
 掃除を終え、私たちは螺旋階段になっている歩道橋を行く。殺人事件について話す。


2012年07月31日(火) 1

 体育館でみんなで竹を切った。小さい筒をいっぱい作る。櫓を作るのに余った竹で、絵の具入れを作っているようだった。天井では空中ブランコの練習が行われていた。落ちるんじゃないかとはらはらしながら見ていたら、本当に落ちてしまった。落ちた人は燃え尽きてしまう。


2012年07月31日(火) 2

 本屋に行ったら真っ暗で店員がいない。閉店したのだと思って外に出ると軒先の雑誌コーナーには雑誌の代わりに銀色のすべすべした板が並べてあった。手にとって、持って帰ったらいかんよなあと考えていると足音がする。背後には背の高い電柱がずっと並んでいる。遠くのほうに電柱ほどの高さの人間がいるように見えたけれど、近づくにつれ普通のサイズの人影に変わった。カッターを持っていて、通り魔だ、本屋に隠れよう。自動ドアを手動で開けて店内に入る。ガラス越しに人影と目が合う。人影はこちらに顔を向けたまま遠ざかっていく。